「お尻の奥がズキズキ痛む」「太ももの裏からふくらはぎにかけてしびれる」「長時間座っていると痛みが強くなる」——そんな症状でお悩みの方は、お尻の奥にある「梨状筋(りじょうきん)」という筋肉が関係しているかもしれません。今回は、この梨状筋の痛みの仕組みと、当院でも取り入れている超音波療法についてわかりやすくご紹介します。
梨状筋ってどこにある筋肉?
梨状筋は、お尻の奥深くにある小さな筋肉で、骨盤とお尻の骨(大腿骨)をつないでいます。この梨状筋のすぐそば、あるいはその中を通っているのが「坐骨神経(ざこつしんけい)」という、足に向かう大きな神経です。
梨状筋が緊張して硬くなったり、腫れたりすると、そばを通る坐骨神経を圧迫してしまうことがあります。これによってお尻や足に痛み・しびれが出る状態を「梨状筋症候群」と呼びます。
どうして梨状筋が硬くなるの?
主な原因として、次のようなものが挙げられます。
- 筋肉の使いすぎ:ランニングや自転車など、お尻の筋肉を繰り返し使うスポーツ
- 長時間座りっぱなしの姿勢:デスクワークなどで同じ姿勢が続くこと
- お尻や腰への衝撃:転倒や打撲などの外傷
- 体の使い方のクセ:姿勢の崩れや筋力の左右差
こうした要因が重なることで梨状筋が緊張し、坐骨神経への圧迫が強くなっていきます。
こんな症状に心当たりはありませんか
- 片側のお尻の奥に、鋭い痛みやズーンとした重い痛みがある
- 痛みが太ももの裏側からふくらはぎ、足先にまで広がる
- 足がピリピリ・ジンジンとしびれる
- 長時間座っていると症状が強くなる
- 階段の上り下りや歩行がつらい
セルフチェックとしては、椅子に座った状態で痛みのある側の足首を反対の膝の上にのせ、上半身をゆっくり前に倒してみてください。お尻の奥に痛みやつっぱり感が強く出る場合は、梨状筋が関係している可能性があります(無理に行わず、痛みが強ければすぐに中止してください)。
超音波療法とは?
超音波療法は、1秒間に100万〜300万回という非常に細かい振動(超音波)を体の深い部分に届けることで、筋肉や組織にアプローチする施術方法です。手技だけでは届きにくい奥深くの筋肉にも作用しやすいのが特徴です。
超音波には、大きく分けて2つの働きがあります。
温める働き(温熱効果)
筋肉の奥深くまでじんわりと温め、血流を促進します。血行が良くなることで、硬くなった筋肉がゆるみやすくなり、痛みの緩和にもつながります。
組織の回復を助ける働き(非温熱効果)
細胞レベルで組織の修復を後押しする働きで、炎症の回復を助けたり、むくみを軽減したりする効果が期待できます。
梨状筋のように体の奥深くにある筋肉は、手技だけでは十分にアプローチしきれないことがあります。超音波療法を組み合わせることで、深部の緊張にもしっかり働きかけることができます。
当院でのケアの進め方
梨状筋の痛みに対しては、原因や症状の強さに応じて、次のようなケアを組み合わせています。
- 鍼灸による筋肉の緊張緩和と血流改善
- 超音波療法による深部組織への温熱アプローチ
- 手技によるお尻・股関節まわりのケア
- 姿勢や体の使い方のアドバイス
痛みの出ている部分だけでなく、なぜ梨状筋が緊張してしまったのか、その背景にある姿勢や動作のクセにも目を向けながら、根本的な改善を目指していきます。
まとめ
お尻から足にかけての痛みやしびれは、「梨状筋症候群」が関係していることが少なくありません。長引く痛みや違和感がある場合は、我慢せずに一度ご相談ください。丁寧に状態を確認したうえで、超音波療法をはじめとした施術で、つらい症状の改善をサポートいたします。
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※この記事は一般的な情報としてまとめたものであり、医学的な診断を行うものではありません。痛みやしびれが強い場合、長く続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
